美文字はお手本通りでなくてよい!
NINAです。
本日もはじめていきましょう。
美文字ブームです。書店では、美文字を扱った書籍がたくさんあります。
私の通っているお教室でも、あらゆる年齢層の方が文字の練習をされています。
なぜ、美文字ブームが起きたのでしょう?
日本人は特に「美しく文字を書く」ということを重視しているように思います。
1)書道の歴史
日本では、美しい手書きの文字は、古くから芸術的な価値が認められて、その美しさが歴史の中で求められてきたという側面があります。
漢字文化圏の中でも、中国と日本などでは書道が発展しました。
そして、書道の発展とともに美しい文字に価値があり、美しい文字に魅力を感じるという文化が培われてきました。
日本は中国の漢字から「仮名」という独自の字を創り出した歴史があり、現在でも漢字と仮名の組み合わせという独自の文化をこんなにバリエーション豊かな字体を操る国は日本以外には無いでしょう。
子供の頃から鉛筆、ボールペン、筆を使いながら知らず知らずに育んできています。
日本や中国の文字は、柔らかで様々な表現のできる筆で書かれ芸術的な美の要素が加わったと考えられること、さらに文字の種類も多く複雑な字形のために、読みやすく整った文字を書くことが大切にされてきました。
日本で起きている美文字ブームはそういった背景が関係しているのかもしれませんね。
2)漢字は外国人の間で大人気
日本の文字と言えば『ひらがな』『カタカナ』『漢字』
これらを組合わせて私たちは文を作り、コミュニケーションを取っています。
そして、その組み合わせ法や表現方法、種類の多さが外国人から人気を呼んでいます☆
でも、その中でも特に Cool なのはやはり『Kanji!』
外国人に聞いて、人気だなあと感じる三大漢字は、
『愛』 『美』 『夢』 です。
TシャツやネックレスなどのKANJIグッズも大人気ですが、特に人気なのが、
自分の名前を漢字にする です。
参考になるサイトもありますよ。
外国人に人気な理由は
・文字自体がかっこいい
・1文字でも意味が分かる
・読み方が多くある
・組み合わせがいっぱいある です!
外国人は日本人が思っている以上に『漢字』に興味があります。
私たちは、かっこいい日本文字「KANJI」を教育や暮らしの中で自然に身に着けています。3つの文字を操る日本人、超COOLです。
そんな視点で考えていただけたら、字はとても面白いですね。
3)これからの美文字
「お手本そっくり」に書くだけの練習、「お手本」通りに書くことが目的になってしまい、「お手本」がなくては書くことができない、というのはこれからの美文字のあり方にはそぐわないと思います。
「美文字」を求めるあまり、「こうあるべき」という思いで字を書いて練習すると、
とにかく、つまらない です。(個人的な意見ですが・・・)
もちろん、書道の基本を学ぶ上で、「型」である「お手本」はとても大切です。
お手本は目的ではなく、学ぶための手段としてとらえ、そして「なぜそう書くのか」ということとセットで教えていくことが大切です。
美文字は、多くの国にはない、私たちの素晴らしい文化です。そして、文字の原理原則を知ることで、それほど難しくなく美文字は身につきます。
「こうあるべき」ではなく「こうありたい」美しさを追及していきましょう。
今日は、この辺で。